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婦人科系の症状症例報告内臓の疲れ

2015年
1月23日

生理痛

<患者>  20代  女性 事務職

<主訴>  生理痛(下腹部痛・腰痛・頭痛・胃部不快感)

<所見>  18歳頃から生理痛が気になりだした。
      生理痛が起きた当初は下腹部痛のみであったが、
      徐々に腰痛・頭痛・胃部不快感が強くなり、
      月によっては起き上がれなくなる時がある。
      病院に受診し、検査するも異常なし。
      鍼灸がよく効くと友人から聞いて来院。

      初経:11歳
      月経周期:約30日
      月経期間:5日程
      経血量:1日目・2日目の量が多いが過剰であるわけではない。
      不正出血:なし

      脈:沈  舌:舌下静脈怒張 
      胃部に冷感・拒按

<治療>  胃部の冷え 及び 瘀血の治療として鍼灸治療を施行。
      東洋医学で「瘀血」というのは血の滞りのことを指します。
      月経の際には血が子宮付近に集まるため、
      肝の疏泄作用(血を全身に巡らせる働き)が滞りやすくなります。
      なおかつ、事務職で座りっぱなしの状況・冷えが強くでていては、
      より血が滞りを起こしやすくなり、月経痛がでていました。
      
      今回この患者さんには腹部を冷えないように意識づけを
      することと、自宅にて「太衝」というツボに
      指で軽く刺激を与えてもらうようにしました。
      ここは肝の疏泄作用を高めてくれるツボであり、
      気分を落ち着かせるツボでもあるため
      女性にはぴったりかもしれませんね^^
      このツボ刺激は生理痛がでた時だけではなく、
      普段から指で軽く刺激を与えてあげることで効果が発揮されます!
      簡単にできちゃいますので、生理痛でお困りの方は
      ぜひ試してみてください^^

                           内臓の疲れ・婦人科のお悩み等
                箕面 サンパーソナル治療院
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婦人科系の症状症例報告

2015年
1月20日

不妊と冷え症の関係

今日は不妊についてのお話、その中でも冷え症との関連のお話です。

まず不妊とは
「妊娠を希望して、避妊等をしないで2年以上妊娠出来なかった場合」
という定義があります。しかし、この定義ができた頃に比べて
現在は結婚年齢が上がっているのが現状です。
そのため高齢になればなるほど妊娠しにくくなり、
治療効果も得られにくい傾向にあるという理由から、
妊娠のタイミングを逃さないために、
1年間で妊娠しなければ不妊検査・治療を勧めることが一般的になりつつあります。

そして、不妊の原因が数多くある中、
諸検査を行っても現段階の検査方法では分からない、
原因不明の不妊症(機能性不妊症)があり、
不妊を訴える夫婦全体の約10〜20%がこれに該当すると言われています。
原因がハッキリすれば原因に対する治療方針が決まり、治療という流れですが、
分からなければ、何をどうすればいいのか分からなくて困ってしまいますよね。

この原因がハッキリ分からない部分は東洋医学が特に力を発揮できる部分です。
今回はその中で冷えに着目してお話していきます。
この後から使う「原因」という言葉は
あくまで東洋医学で考える原因という意味です。

機能性不妊症の中に含まれるもので「冷え」が原因の不妊があります。
もちろん、冷えがあるからと言ってこれに全てが当てはまるというものではなく、
あくまでこういう不妊もあるんだよという感じで読んで頂ければ幸いです。

ではまず、話を進めていく前に、よく冷え性は女性が多いと言いますよね?
なぜ女性の体は男性よりも冷えやすいのでしょうか?

答えを出すと女性にあって男性にはないものと言えば、「生理」ですね。
生理は体が妊娠準備をしたけれど、受精が行われなかったため、
古くなった内膜を血液とともに外に出す作業ですね。
ここです。血液は、全身に栄養分・酸素を運ぶことだけではなく、
実は一緒に熱も運ばれているんです。
そのため、女性は毎月の生理により血液が一時的に減ることで、
男性よりも冷えやすいと言われています。
他には男性よりも女性の方が筋肉量が少なく、脂肪が多いことがあげられます。
筋肉が動く結果として熱が作り出されるため、男性よりも冷えやすくなり、
脂肪は一度冷えてしまうと元の温度に戻りにくい性質があるため、
男性よりも脂肪が多い女性は冷えやすくなります。

他にも男性よりも女性が冷えやすい原因はありますが、
早く本題に入りたいので割愛します。

女性は男性よりも冷えやすいことが分かった上で、
どういった様に冷えて行くのかを説明します。
現在、生活環境が良くなり住みやすくなっている一方で、
1年中冷えにさらされるようになりました。
冬場はもちろん気温。夏場はクーラーなどですね。
冷えを自覚していればいいのですが、冷えがあるのに気づかない方も
最近増えてきているように思います。

そして東洋医学では全身にツボがあり、
そのツボとツボを結んだ道のり「経絡」というものがあります。
その道のりは体の表面と内臓を繋いでおり、
このルートにより子宮が冷えていってしまいます。
さらに、体を温める働きが弱っていれば、体の中にある水分を温められなくなり、
その水分が子宮に影響を与えることで、
子宮が冷えるということもあります。
冷えは私たちの身近にあり、今回は不妊の話でしたが様々な症状の原因になり、
それはこれまでのサンパーソナルタイムズでも上げた通りです。

さて、そこで私たちサンパーソナル治療院は、
妊活女性を応援するため「子宮環境作り」というものを大事にしております。
子宮環境作りとは受精卵が着床する子宮の環境を良くしてあげようという試みです。
簡単に言えば、受精卵が着床する子宮内膜はよくベットに言い換えられますが、
このベットをよりフカフカに、より温かくしてあげようということです。
赤ちゃんが過ごすベットが冷えていたら居心地が悪いですよね?
逆にベットが温かければ居心地よく過ごすことができ、
元気に過ごすことが出来ますね。
簡単に言えばこういうことなのですが、では実際どうすればいいのか?

妊活をされている女性で病院に行ったけど原因不明と言われて
どうしたらいいかお悩みの方に鍼灸治療を受けることをオススメします。
鍼灸治療で体を整え、妊娠できる体作りをしましょう。

自宅で簡単に出来るセルフケアとしては、
まず、冷えを改善するために、ティースプーンの背の部分を
足のスネの内側に沿って内くるぶしまでと足の親指と人差し指の間の甲側を
優しい刺激でこすってあげてください。これを続けてみましょう。
これは冷え改善のセルフケアとしてご紹介させていただきます。

最初にもお話した通り、これで全てが解決するわけではなく、
機能性不妊の中の1つという考えなので、
不妊原因が分からずに悩まれている女性にとって
少しでもお役にたてればと思っております。
これを機に鍼灸治療で子宮環境作りを試したいと思われたかたは
ご相談ください。

                       不妊・生理痛・冷え症等
                箕面 サンパーソナル治療院
                       お気軽にご相談ください。
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婦人科系の症状症例報告内臓の疲れ

2015年
1月8日

冷え・月経不順・アトピー性皮膚炎  No.2

<患者>  30代  女性

<主訴>  #1 冷え
      #2 月経不順
      #3 アトピー性皮膚炎

<治療3回目の所見>  
      12月25日にあげた記事の経過報告。

      #1 鍼灸治療を受ける前までは
         体の内側から冷えるような感覚が常にあったが
         現在、冷えは自覚しているものの
         体の内側から冷えるような感覚には
         ならなくなっている。

      #2 前回時の月経より2ヶ月程経とうとしているが
         現在も月経前に起こる「胸の張り感」は
         感じてはいない。

      #3 肘の痒みはほとんどなくなり、
         前回、痂皮があった場所も消失していた。
         就寝中に無意識で掻いていた前頚部も
         赤みが消失し、わずかに痂皮が残っている状態に
         落ち着いている。
         引き続き自宅でティースプーンでの
         セルフケアを継続してもらい、経過観察。

      鍼灸治療を3回行った結果、
      この様な経過をたどることができた。
      今回、脈の状態が前回と違い、
      脈に抵抗感を感じることができた。脈の抵抗感は
      脈を押した時に感じるもので、この患者さんは初診時、
      抵抗感がほとんど感じられなかった。
      この変化は脈の中に流れている気や血の量が多くなったためで、
      簡単に言うと体が前回の状態よりも元気になっていることを
      意味しています。
      そしてアトピー性皮膚炎の経過が良かったのは、
      ローラー鍼で皮膚に影響を与える経絡に刺激を与えたことで
      痒みが落ち着き、何よりも患者さんが積極的に自宅でセルフケアを
      続けてくれたことがここまでの結果が出たのだと思います。
      また、月経不順においては少し治療期間が必要です。
      月経の異常がある中でも、確実に体が変化していることを
      患者さんも感じておられるので、今後の経過を見ながら
      治療を進めていきます。

                    内臓の疲れ・婦人科のお悩み等
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婦人科系の症状症例報告

2014年
12月25日

冷え・月経不順・アトピー性皮膚炎

<患者>  30代  女性

<主訴>  #1 冷え
      #2 月経不順
      #3 アトピー性皮膚炎

<所見>  #1 昔から、常に手足(特に足首〜足先)に冷えを感じていた。
         上半身にほてりは感じない。
         
      #2 5年程前までは32日周期で規則的であったが、
         それ以降2・3ヶ月に1回となった。原因不明。
         経血量は5年前とほとんど変わらず、
         月経痛はそれほど感じない。
         とにかく不規則な月経のペースを整えたい。

      #3 発症は幼少期で、大人になって落ち着いていたが、
         最近また痒みが出だして、日中は痒くても
         掻かないように努力しているが、
         寝ている時に無意識に掻いてしまい
         朝起きると肌に赤みや傷跡ができている。
         ステロイド使用はなし。
         特に前頚部・肘部に発赤及び痂皮を認める。

      脈:虚・沈   舌:白苔・舌先に紅点・舌下静脈怒張
      墓穴診:中脘に圧痛

<見解>  腎陽虚として鍼灸治療を行った。
      さらにアトピー性皮膚炎には、脾経に鍼灸治療を行った。

      「腎」は生殖機能と深く関わっているため、
      「腎」の機能が低下すると、生殖能力に影響が出る。
      「腎」には「腎陰」と「腎陽」があり、
      ・「腎陰」は体を冷やす作用
      ・「腎陽」は体を温める作用     がある。

      この患者さんの場合は「腎陽」が虚する(少なくなる)ため、
      体を温める機能が低下し、体を冷やす「腎陰」が
      相対的に増えることで、冷えが起きた。
      さらに「腎陽」が低下すると諸臓器に影響を及ぼすため
      その結果血の生成が上手くいかず、
      月経血が作られなくなり月経が遅れる。

      アトピー性皮膚炎は2つの臓器「肺」と「脾」が重要で
      この2つは水分代謝に関わっている。
      今回治療に使った「脾」は食べ物から水分を吸収し、
      吸収した水分を体に巡らせ、皮膚や臓器に潤いを与えている。
      この働きが低下すると皮膚に潤いがなくなるため、乾燥し痒くなる。
      今回はローラー鍼(接触鍼)を使い経絡に刺激した。
      そして自宅では、ティースプーンをローラー鍼の代用として使い、
      同部位を刺激してもらった。

<治療2回目>
      冷えは感じるが前回の治療時よりも、だいぶ冷えの程度は
      軽減してきている。
      また、何よりも冷えが気にならない日が1日でも出来たことが
      嬉しいとおっしゃられていた。
      アトピー性皮膚炎は前頚部の赤みは
      あまり変化は見られなかったが、肘部の赤みは消失し、
      痂皮だけが残っていた。
      
      今後も継続して治療し、患者さんと話し合いながら
      健康増進のサポートが出来るようにしていきたいと思います。

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婦人科系の症状症例報告

2014年
12月10日

下半身の冷え・生理期間が長い

<患者>     40代前半   女性

<主訴>     #1 下半身の冷え
         #2 生理期間の延長

<所見>     #1 かなり以前から感じており、特に下半身によく感じる。
         上半身にほてり感覚はない。就寝前にお風呂に入っても
         すぐに足が冷たくなって、なかなか寝つけない。
         
         #2 3ヶ月程前から生理の状態がガラッと変わった。
         生理周期:約50日
         生理期間:約2週間
         経血量:後半になるほど、経血量が増える。

         それ以前までは約28日周期で約5日ほどで終了していた。
         気になって婦人科に受診したが、検査を受けても
         器質的な異常は見られなかった。
         3ヶ月前に体調の変化を与えるような
         ストレスは思い当たることがない。
         
         脈:細 滑   舌:静脈怒張

<治療>     冷え及び体質改善目的に鍼灸治療を行った。

<見解>     生理の状態は体調の変動に影響されることが多く、
         今回は自分の意識に及ばない内にストレスにさらされてしまい、
         それが表立った症状ではなく、生理に影響したと思われる。
         今後の治療としては自分の体に向き合ってもらうことで
         より明確に原因解明していきたい。

         今回は自宅での入浴の仕方を指導しました。
         HSP(ヒートショックプロテイン)療法といい、
         体に熱ストレスを加えることで産生・増加する細胞で、
         免疫機能を高めたり、ストレスや傷害への防御作用が
         効果としてあげられます。
         なによりもお風呂につかるだけで簡単に実践できるところが
         お手軽でいいですよね。
         やり方は簡単で、お湯の温度を40度〜42度に設定し、
            ・40度なら20分ほど
            ・41度なら15分ほど
            ・42度なら10分ほど
         目安はこのくらいで入浴してもらいます。
         HSPは入浴後2日後がピークで増加しますので、
         TPOに合わせて入浴を行うのもいいですね。
         傷害の防御作用もあるため、久しぶりに運動する2日前とか
         普段体を動かしているけれど、激しい運動をする2日前とかに
         合わせて入浴すれば、筋肉痛や疲労が残りにくくなります。
         熱ストレスを加えることで体の水分も奪われてしまうため
         しっかりと入浴前後に水分補給を行うようにしてください!

         この患者さんは冷え症もあったため、
         保温効果とストレスに強くなる体作りを
         するために自宅でのケアとして
         入浴方法を少し変えさせていただきました。
         こういった少しの気づきやケアの仕方で
         毎月の生理で悩む女性を1人でも多くサポートしたいと
         思っております。

                       内臓の疲れ・婦人科のお悩み等
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