冷え症
<患者> 50代 女性 事務職
<主訴> 四肢末端の冷え
<所見> 四季を問わずして、手指と足首から足先にかけての冷えを
常に感じている。暖房のかかっている部屋でも、
なかなか温まらず、温かくなるのは入浴後の一時のみとのこと。
そのため、入浴後、少し経過してから布団に入ると、
手足が冷たくて寝付きに時間がかかることが悩み。
温めると心地よく、カイロを離すことができない。
鍼灸治療をすることにより
冷えが軽減されるのであればなんとかしたいと来院。
平熱:平均36.0
睡眠:平均5時間
二便:便 1回/日、尿 6回/日
食欲:3食/日 しかし最近、食べられる量が少なくなっている。
脈:沈 弱 舌:淡舌
<治療> 「脾陽虚証」として鍼灸治療を行いました。
「陽虚」とは体を温める温煦作用(おんく)が低下することで
冷えを感じやすくなってしまいます。
「脾」は食べ物を消化吸収し、体に必要なエネルギーである
【気血】を作り出す場所であるため、そもそも食べる量が少ないと
気血の量が減ってしまいます。
今回の患者さんは脾の気の量が低下し、
それにより脾の陽気が不足してしまったたために起こった冷え症です。
脾の機能を高める治療を継続して行った結果、
治療開始当初は小皿に少量しか食べられなかった白ご飯の量が
茶碗1杯ほど食べられるようになりました。
主訴であった冷えは冷気で冷たくはなるけど、
温かい部屋に入ると手先足先ともに温かくなるようになりました。
冷えは女性には多いため、体調や女性特有の悩みにも原因として
繋がっている場合があります。
冷え以外の症状が出てしまってからでは改善するための時間も
かかってしまうため、早めの治療をお勧めします。
不妊・生理痛・冷え症等
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