胃部膨満感
<患者> 40代 男性
<主訴> 食後にとにかく胃が張る
<所見> 2ヶ月程前から特に思い当たる原因もなく、
食べる量も多くないのに
食後に胃がとにかく張るようになってきた。
仕事中も気になって集中できないために近隣病院に
検査に行くも特に異常がなく、胃薬を処方され服用している。
痛みはなく、張り感のみ。食後3時間ほど経ってもまだ張りが
残っているため、運動(散歩)するようになった。
胃薬を飲んでもほとんど改善されないため、
鍼灸でなんとかならないかと来院された。
痛みはなく張り感のみ。
その他の症状:眼精疲労・目の乾き・気分の落ち込み
排便:1回/日 多いときで2回/日
食欲:あり。
圧痛部:巨闕・中脘・天枢
脈:弦
<治療> 所見から「肝脾不和証」として鍼灸治療を行いました。
東洋医学で肝は「疏泄を主る」と言われ、血の流れや気の流れを
主どっており、脾は主に消化器全般で現されることがあります。
脾は「運化を主る」と言われ、体内に入った
食べ物や水分を全身に巡らせる働きがあります。
そして「肝」と「脾」の関係はすごく深く繋がっており、
その分、影響しやすくなってしまいます。
そのため、どちらか1つでも機能が低下すると、
「肝」と「脾」は同時に機能が失調しやすい性質があります。
今回の患者さんは「胃部の張り感」ということで、
消化器の症状で「脾」、随伴症状が「肝」の症状ということで
まさしくこの2つの機能の失調が起きて
症状が出てきた症例となりました。
この患者さんは5回目の治療を終えて
食後の張り感は少し出るものの、胃薬を飲まなくても
運動のみでコントロールできるようになり、
7回目の治療を終えた時には、目薬がかかせなかった
眼精疲労や目の乾きも気にならなくなり、目薬をさしていない日が
続いているし、鍼灸をすると気分がスッキリする!
との嬉しいお声をいただきました。
東洋医学は内臓からくる症状も対応することができます。
お悩みの方は是非1度ご相談ください。
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